今日はおそらく普通の日なので昨日の話をします・・・

 昨日は就職活動で渋谷行ってきました。ダイレクトに発砲事件直後で、渋谷駅周辺はTV局の車でいっぱいでした。さあ、しょっぱなからドラマティックな始まりですが、さてさて・・・
面接は京王井の頭線神泉駅から徒歩五分、株式会社コスパ本社にて行なわれました。詳しいことは何も知らされず、筆記用具と体一つで来いといわれてました。予定時間は20分、個別面接くさいのですが、これが最終なのかは分かりませんでした。俺の前の人と仲良くなって色々話しながら情報交換したのですが、やはり分からずじまいで前の人の順番が来ました。20分かっきりくらいでしょうか、前の面接が終わりいよいよ俺の番です。
「どうぞお入りください」
という声で中へ入ると、茶髪に軽くピンパーマをかけた人が面接の机まで案内してくれました。その人と、もう一人わりと長めの髪の毛で、眼鏡をした人が面接官でした。「座ってください」といわれ、座ろうとしたときに「おや?」と思いました。
(どこかで見たことのある顔だなあ・・・)
そこでやっと気がつきました。その二人は株式会社コスパの社長と会長の二人だったのです!!コスパは設立10年ほどで急成長した会社で、会長も社長もまだ30代なのです。そこから緊張の連続が始まると思われました。しかし、二人の話はとてもファンでインタレスティングだったので、まるで雑談のように面接は進みました。具体的にどういうことをしたいか、これからの業界についてなど、非常に有意義な時間でした。「30日までに結果報告します」と言われ、面接終了しました。部屋を出て腕時計を見ればもう40分が過ぎていました。合否はとにかくとても大切な一時を過ごせたのでした。
 さて、これであとは何もすることがないのでさっさと都留に帰らねば、と思い神泉駅から明大前に行き、そこで京王線に乗り換えて高尾まで行きました。居眠りをして、あやうく高尾山口まで行くところでしたが、跳ね起きて中央線に乗り換えました。その車内で、俺の対面に座ったおばあさんがおもむろに話しかけてきました。
「なんや最近物騒やなあ。発砲事件やて。なんで撃たれたんやそ?」
ある乗客の読んでいた新聞の記事を眺めながらそんなことを俺に言ってきました。そこから大月までその関西弁のおばあさんと会話が続きました。なんでも大阪から太宰治の桜桃期に来たのだそうで、嬉しそうに文学のことを流暢な(当たり前だが)関西弁で喋りました。大月駅で降りる間際、おばあさんは俺に一言言いました。
「若いんやから、これからの人生努力してハッピーにな」
関西弁のおばあさんの口から「ハッピー」という言葉が飛び出すのがとてもほほえましかったです。でも、その通りだと思いました。